「姉ちゃん遅過ぎ」



オレの名前は、荻原遼。まだ中3だ。
姉ちゃんが、帰って来たのは次の日の朝だった。



お姉ちゃんは、心配して壁を割ってしまうし、お姉ちゃんと結婚したお義兄ちゃんは、娘の朋を抱っこしながら泣いていた。



ドンだけこの家族は、姉ちゃんを好きなんだ?



そう思われずには居られなかった。



散らかった部屋、乱暴に扱われたクッション。それは、二人の大人に寄って暴れた何よりの証拠だ。


まぁ、オレも嫌いじゃないけどね姉ちゃんの事……



あの彼氏に尽くすと言う行為は、見習っても良いかなと……オレは、尽くすよりも尽くされたい派なんだけどね……