私萩原静留(17)は、罰ゲームで町内をブルマでマラソンしている。



これも、全部、彼氏の風間裕斗のせいだ。イヤなら別れるなんて言われれば仕方ない。



なんでコスプレみたいに走らないとダメなのよ!



そう思いながらやけくそに私は、手を大きく振り上げながら走る。



サービスとか関係なしに、早く終わりたいから!



「はぁ、はぁ……」



走る事数分。走る事になれない私は、すぐに息が切れる。



不意にガシャっとカメラを撮る音がする。振り向けば、いつかのチャラ男こと裕が、走りながら私を撮っていた。



「笑って笑って!」



「っ……」



怒りたいのに、声が出ない。私のスタミナはあまり残っていなかった。



「静留ちゃん?」



裕は、余裕に私のスピードに合わせカメラを構えている。



「色っぽいよ?その表情」



うるさいな!



「ほら!ダイナマイトボディーで俺を誘惑してごらんよ」



そんなにないって!