『先に旅館に行っとくね』 遅れてほしくないと思っていたら私が遅れてしまった。 『悪いことしたなあ』 そう思いながら 旅館近くのガソリンスタンドまで着いた。 ガソリンスタンドはやけに不気味で静かだった。 旅館行きの道も相当な暗さだった。 チラッと横を見るとお墓みたいなのが倒されていて 花束が横に添えてあった。 あの道の怖さと同じくらいこのガソリンスタンド怖いな・・・ すると、奥から一人の男が近づいてきた。