治療をはじめてから、どんどん身体の調子は悪くなっていた。

大学にも行けたり、行けなかったりだ。


日々熱がある。

膝がいたい。


授業を終えると、陸が休憩所で待っていた。

並んで歩く。



「栞、テンション低いよ。」

「疲れてるの。」

「俺だって、疲れてるよ。」

「・・・」