「おはようー。」

電車の中で眠そうな和也に声をかける。

大学へは、相変わらず電車で通っていた。
ケンちゃんや和也と車内で出会えば、一緒に登校していた。

「はよー。」

「和也、昨日の2講義目出てなかったよね?
小テストだったよ?」

「まじで?俺昨日電車乗り過ごしちゃってさー。
起きたら知らないとこに居てビックリしたわ。」


そんな事情とは思わなかったので、お腹を抱えて笑うわたしを横目に、和也は不機嫌そうな顔をした