「ねぇ、何してんの?」

「待ち合わせですよ。」

「ずっと待ってんじゃん。来ないんじゃないの?」



その男のギラギラ光る左耳を見る。

ピアス何個つけてんだよ。


もう一人の男は、黙ってわたし達を見ている。


「聞いてる?」


いきなり手を握られた。