きみのて


「ええっ、チュープリは別れるってジンクスが!」

「そういうの、片っ端からやって、嘘だって証明しようぜ。」



陸がずるそうな顔で笑う。



「・・・じゃあ、冬はイルミネーションを見ようね!」



いいよ、と陸が笑う。


それから、わたし達は温泉郷へバスで向かい、バイキングの食事を楽しんでいた。

食べ過ぎたわたしは一度席をはずし、再び戻ると、陸が真顔で言った。



「栞、驚くことが起きた。」



その真剣なまなざしに、一瞬ドキっとした。



「な、何・・・?」



その時だった。