「広田さん」 「はい?」 こんな風に話しかけてくることも滅多にない。 「少しレジお願いしていいですか」 仕事の話以外では。 「どうしたの」 いつも目をじっと見て話す女が目を逸らした。 「ちょっと」 目線を下げて呟くと、そのままスタッフルームへ入って行った。 理由くらい言えよ。