「マリア、おめでとう!

子供は天使?悪魔?それとも人間?」

「あ…アリス姉様」

「お義姉さん、
子供たちは天使と悪魔の両方の力を持っている天魔ですが、

この子たちは人間です。」

「子供“たち”?」

「男の子と女の子の双子なの。」

「そっ…かぁ…

人間だったんだぁ。
でも、天魔の力があるなら
たまには遊びに来てよ。
空だって飛べるんだから!」

「うん、わかった。」

「さて…じゃあ、お父様方に伝えなきゃ。

私はそろそろ行くね。」

「退院して落ち着いたら会いに行きます。」

「わかった。
じゃあ待ってるわ。
絶対だからね?」

そう言った瞬間、姉様は消えた。
ううん…、
指輪をせず人間の姿の私たちには
天使本来の姿になった姉様を見ることが出来ないのだ。