「…ここから天界に行けるのかしら?」

門番の天使に聞くと、にこりと微笑み
返事を返してきた。

「はいっ!
左様でございます。さぁ、どうぞ。」


「じゃあ…行くぞ、」

「うん」

二人で一緒に、門を開くようにドアノブに手をかけた。

ガチャ…

開けた瞬間、風がヒューと吹いて瞬間的に目をつぶった。
それからゆっくりと目を開けた……。

「…っ
な、何これ…?」


天使と悪魔が…手を繋いでる…?

ん…何あの赤ちゃん…
天使?…悪魔…?

私たちが以前、暮らしていた時には
有り得ない光景が、目の前に広がっていた。


「す、すごい世界が
…!

すごく変わったな…。」

「本当…、違う世界みたい。
あの頃と大違い…。」