違う、漫画が好きだったからだ。 読むのも、書くのも。 「漫画が好きだから。」 また手の動きを再開して言った。 「気持ち悪いとか、妄想オタクとか言われて、友達が居なくなっても辞められないほど好きだからかな。」 「ふぅん。」 はい、と言って書き終わった色紙を女の子に渡すと女の子は笑った。 照れ笑いをしながら言った。 「じゃあ、アタシも漫画家になる。漫画、大好きだもん。」 「神戸先生みたいな漫画を書くんだ。」 アタシみたいなって・・・ 盗作にならないように気をつけてね。