「謝んなきゃイケないってわかってんなら最初からすんな。」


アタシを睨みながら鞠那が言った。


だよね、最初から言っておけばよかったんだ。


……ん??


「知ってたの?」


「知ってるも何も持ち主の目の前でウィンナーパクっときながら。」


手を振りながら答えた。


あぁ、まだウィンナーの話か、そらそうだよね、アタシから話さなきゃ。


「神戸あやのっているじゃん??鞠那の好きな漫画家。」


「あぁ、それならアタシも実は鞠那に貸してもらって読んだの超感動した。みゆきも読んでみれば??絶対、泣くよぉ~」


「ごめん、絶対泣かない。あれ、アタシ……なんだ。」