家に帰ろうとした途中で たまたま実家の前を通った 実家を見ること自体も久しぶりだった 白かった壁は所々汚れていて 母さんの趣味だった花は減っていた 家を見た感想は嬉しいような、悲しいような 不思議な気持ち。 「ちょっとよっていこうかな」 父さんと母さんに拒絶されるんじゃないかと不安はあった でも、拒絶されても あたしは立ち向かえるようなそんな気がした それはきっと先生のおかげ 先生の家で暮らすこともあるし。 あたしは勇気を振り絞って家のチャイムを鳴らした