「やめ……やめ、ろ……
やめろっ!!」
自分の叫び声で、目が覚めた。
「……またかよ」
この夢を、もう何回見ただろう。
もう7年も経つのに。
見た目も、ずいぶんと男らしくなったし、声変わりだってしたし、一人称だって「俺」になった。
なのに、「お姉ちゃん」の呪縛から逃げられない。
「悪夢なら、まだいいのに……」
そう。悪夢ならまだいい。
けれどこれは夢じゃない。だから、苦しい。
しかも、親にも誰にも相談できない。
「……姉貴に襲われた、なんて」
言えるわけない。
「悠、ごはんよ」
「……今行く」
ただ1つの救いは、姉貴が留学で家にいないことだ。
やめろっ!!」
自分の叫び声で、目が覚めた。
「……またかよ」
この夢を、もう何回見ただろう。
もう7年も経つのに。
見た目も、ずいぶんと男らしくなったし、声変わりだってしたし、一人称だって「俺」になった。
なのに、「お姉ちゃん」の呪縛から逃げられない。
「悪夢なら、まだいいのに……」
そう。悪夢ならまだいい。
けれどこれは夢じゃない。だから、苦しい。
しかも、親にも誰にも相談できない。
「……姉貴に襲われた、なんて」
言えるわけない。
「悠、ごはんよ」
「……今行く」
ただ1つの救いは、姉貴が留学で家にいないことだ。