「……それにしても」
「なぁに、お父さん?」
「悠と那緒は、顔は似ていないのに、雰囲気だけは相変わらずそっくりだよなぁ」
……え?
俺と、姉貴が……そっくり?
「そうかな? 初めて言われたよ、そんなこと」
「……そっくりなわけないっ……」
「悠?」
「俺と姉貴がそっくりなわけないだろっ!!」
姉貴とそっくりなんて、ありえない。
そんなこと、言われたくない。
姉貴と……一緒になんてしないでくれよっ……!
「……悠、調子悪いみたいだから、ちょっと、外に出てくるね」
「え、えぇ……」
「最近、疲れていたのかな……? 連れ出して悪かったね……」
「悠、行きましょ」
姉貴の白い手。
それを掴むわけもなく、ただこの場から逃げ出したくて席を立った。
仮面を、つくろわなければいけない。
「なぁに、お父さん?」
「悠と那緒は、顔は似ていないのに、雰囲気だけは相変わらずそっくりだよなぁ」
……え?
俺と、姉貴が……そっくり?
「そうかな? 初めて言われたよ、そんなこと」
「……そっくりなわけないっ……」
「悠?」
「俺と姉貴がそっくりなわけないだろっ!!」
姉貴とそっくりなんて、ありえない。
そんなこと、言われたくない。
姉貴と……一緒になんてしないでくれよっ……!
「……悠、調子悪いみたいだから、ちょっと、外に出てくるね」
「え、えぇ……」
「最近、疲れていたのかな……? 連れ出して悪かったね……」
「悠、行きましょ」
姉貴の白い手。
それを掴むわけもなく、ただこの場から逃げ出したくて席を立った。
仮面を、つくろわなければいけない。


