この携帯の番号とアドレスを知っているのは2人だけ。


麻衣と長谷川さん。


キャバ嬢の時の携帯は、お店を辞めてすぐ解約した。



長谷川さんは私の彼氏。


というか、私は本当に愛人で、長谷川さんに生活の面倒を見てもらっている。



彼は私より15歳年上で、亡くなった父親から受け継いだ会社を経営している。


もちろん奥さんもいるし、子供もいる。


働いていたキャバクラで知り合って、私は彼と付き合いだし、そして愛人になった。



彼が結婚していることは初めから知っていた。


私は自ら、愛人になることを望んだ。