公平のアドレスは何度か変わってはいたが、すぐに、これは公平からのメールだとわかった。 だって、わたしは、公平依存症なのだから――。 公平からのメールは『フォルダ1』へ。 メールが消えてしまわないように、分類した。 これ程までに好きになってしまったのに、わたしは『ミサキ』から公平を奪おうとは一度も考えられなかった。 嫌われるのが怖くて、公平との距離を丁度好い具合に保つ事しか出来なかった。 ただの臆病者だ。