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「なんだ、しっかり覚えてんじゃん」
忘れるわけがない。
あの出来事が、公平を好きになった瞬間だったのだから。
「池内、彼氏は?」
最後のスパゲティーを口にした公平が、ふいに話題を振ってきた。
わたしはただ、首を横に振る。
「……そっか」
少しの気まずさに、わたしの目が泳ぐ。
手探りでグラスを掴み、冷たい水を口に含ませた。
まだ、あの頃と変わらずあなたを想い続けているって、バレてしまっただろうか。
さすがにここまで想われ続けると、引いてしまうもの?
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「なんだ、しっかり覚えてんじゃん」
忘れるわけがない。
あの出来事が、公平を好きになった瞬間だったのだから。
「池内、彼氏は?」
最後のスパゲティーを口にした公平が、ふいに話題を振ってきた。
わたしはただ、首を横に振る。
「……そっか」
少しの気まずさに、わたしの目が泳ぐ。
手探りでグラスを掴み、冷たい水を口に含ませた。
まだ、あの頃と変わらずあなたを想い続けているって、バレてしまっただろうか。
さすがにここまで想われ続けると、引いてしまうもの?


