「それって、これからわたしが公平の髪を切ること前提で言ってるでしょ」
「もちろん。
そんで、あいつといた時には、先生から罰ばかり言い渡されてていい事なんてなかったぁって」
「ひどい」
「だって、そのとおりだろ?
でも、あん時はめっちゃ楽しかったなぁ、あん時に戻りてぇなぁって思うんだ」
おまえといるといつも楽しかったなって。
公平は、一時間を開けると呟くようにそう言った。
実際公平は、今ふと青春時代を思い出した時に、わたしが必ず出てきているのだろうか。
髪を切ってもらい、体育の時間に悪ふざけをして、先生に罰を言い渡されてサボっていたなって、今でもわたしの事を思い出してくれているのだろうか。
わたしは、こんなにも公平の事を思い出しているというのに。
それも一言一句間違わないように。


