アラームの音に気付いたお母さんが部屋に入ってきた


「お母さん…携帯が〜」


お母さんは私の体勢を見て全てを把握したようだった


「取れないの?」


「うん…何か長い棒とかあったかな?」


「お父さんのゴルフクラブ使ってみる?」


「持って来て!」


その間に私は着替えなどを済ませて、お母さんがお父さんのクラブを持って来るのを待った


「これでいい?」


「うん!」


私はヘッドを持ち、グリップをベッドの下に入れて少しずつ携帯を滑らせてみる


pipipi…pipipi…


アラームの音が近くなってきた