5分後。



ほとんどグループが完成したようだ。



ただ、そのグループはそれでいいの?



コウスケ、ユウリ、ツバキ、ハル、あともう1人桐生ヤマトという男子生徒で構成されたグループ。



あんたたち、仲悪いのかいいのかどっちなのよ。



「コウスケ、ちょっと」



あたしがそう言うと、周りにいた生徒達が驚いた顔でこちらを見た。



「君ら、どういう関係?」



ヤマトが言った。



名前で呼んだのがマズかったのかな。



「別にどういう関係でもねぇよ」



コウスケが答えた。



「いや、でもさ…」



ヤマトはまだ何か疑っている。



「そんな細かい事気にすんなよ」



あたしが言うと、ヤマトは納得したようで、ハルとの会話に戻った。



「何?」



コウスケがあたしの隣にやってきた。



「あんたたちのグループはさ、大丈夫なの?毎回ケンカとかされたら困るよ」


「あ〜、大丈夫大丈夫」



えらく軽い返事だったので、大丈夫なんだなと素直に思えた。