5日が過ぎる頃…敬大は仕事が終わり、家へと歩いていた。

『今日も疲れたなー…あれ?』

歩いていた敬大はふと立ち止まった。

敬大の目の先には薄暗いトンネルの中で、何やら取引をしている数人の男達がいた。

『…あれって、まさか薬?』

敬大はじっとやり取りを見ていた。

すると一人の男の顔を見た敬大は驚いた。

『と、友也?まさかな…』

敬大は目をこらして見つめた。

すると取引が終わった数人の男たちはバラバラに散って行った。

敬大は友也を追いかけた。

『友也!!』

敬大は友也を呼び止めた。

『け、敬大!!』

友也はとっさに、手に持っていた白い粉の入った小さな袋を、ポケットに隠した。

『なんだよ敬大』

友也は平然とした顔で言った。

『お前最近仕事休んでるけど、どうしたんだよ?』

『あ、えーっと…ちょっとな』

友也はしどろもどろしていた。