『悪い。待たせたな』

友也は駅前で待っていた敬大と蓮に謝った。

『何してたんだよ?』

敬大は友也に尋ねた。

『いやー、ちょっと財布忘れてさ』

『まあ、良いさ。さっさとメシ食いに行こうぜ。腹減ったよ』

蓮はそう言って、さっさと歩き出した。

『そうだな。行こうぜ友也』

敬大はそう言って、友也と歩き出した。

そして3人は一軒の居酒屋に入り、たわいない会話やくだらない話をして楽しく食事をした。

『あ、悪い。遅れて来た俺が言うのもなんだけど、もう帰るよ』

友也は時計を見るなり、椅子から立ち上がった。

『はあ?なんか用事があるのかよ?』

椅子から立ち上がった友也に、蓮が尋ねた。

『ああ、弟たちが待ってるからな。じゃあな』

友也はそう言って、さっさと店を出て行った。

『弟たちって…アイツ兄弟何かいないだろ!?って、あー!!アイツ自分の食った分の金払わずに帰りやがった!!また俺のおごりかよ』

蓮は軽く頭を抱えた。