数日が過ぎる頃…

友也は、敬大と蓮と待ち合わせをしている駅前へと急いでいた。

『ヤベー!!もう19時回ってるよー!!』

友也は歩道を急いで走った。

すると、道路の方からクラクションが聞こえた。

友也が道路の方に目をやると、大音量で音楽を鳴らす一台のシルバーの車が近づいて来た。

友也が立ち止まると、シルバーの車の助手席の窓が開いた。

友也はその助手席に座る人物を見て、目を丸くした。

『よう、友也久しぶりだよな』

『き、恭吾さん…』

友也は戸惑いながら呟いた。

恭吾は車から降り、友也に歩み寄った。

『お前と会うなんて、少年院以来だよな友也』

恭吾はそう言って、友也の肩に腕を回した。

『今何やってんだ?』

『フリーターです…』

『ふーん、フリーターか…まあ少年院出じゃまともに就職なんてできねーもんな』

恭吾は友也に顔を近づけて言った。