桜が散り葉桜へと姿を変え、春という季節も終わりへと向かい始めた。

『おはよ敬大』

敬大がふと目を覚ますと、隣で眠っていたレミが敬大の顔を上から覗きこんでいた。

『何?』

敬大は眠たい目を擦りながら、ニコニコして見ているレミに疑問を抱いた。

『今日は何の日だか覚えてる?』

『今日!?今日は…何だっけ?』

敬大は上半身を起こし、レミに尋ねた。

『えー!!忘れたの?信じられなーい!!』

レミは少し不機嫌そうだった。

寝起きでまだボーっとしている敬大には、今日が何の日だったのかなんて思い出せなかった。

『ごめん。今日何の日だっけ?』

『二人が付き合った日じゃんか!!』

レミはスネた感じで言った。

『あ、そっか…』

敬大はようやく思い出した。

『今日で丸2年だね』

『2年か…もうレミとこうやっているのも2年になるんだな』

敬大は、時が経つのは早いなとしみじみ感じでいた。