その頃結婚式会場では…

『凄く似合ってて綺麗だよ楓』

楓の控え室に入って来た蓮が、楓のウェディングドレス姿を見て笑顔で言った。

『ありがとう、蓮君。蓮君もバッチシ決まってるね』

楓も笑顔で言った。

『じゃあ、また後で式で会おう』

蓮はそう言って手を振り、楓の控え室を出て行った。

蓮が出て行ってまもなく控え室の扉をノックをする音が聞こえた。

『はい、どうぞ』

楓がそう言うと、扉が開き桐丘レイが入って来た。

『レイさん…』

『楓ちゃん、凄く綺麗だね。羨ましいなそんなにウェディングドレスが似合うなんて…』

レイは楓の姿をまじまじと見つめた。

『ありがとうございます』

楓は笑顔で会釈した。

『楓ちゃん。これ楓ちゃんにあげるよ』

レイはそう言って一本のネックレスを楓の首にかけた。

『な、何ですかこれ?』

楓は戸惑った。