『敬大、本当にリハビリ頑張ってるんだね』

楓は笑顔を見せて言った。

『ああ、そうだよ…』

敬大はレミや友也に、敬大は楓の事が好きなんだよと言われて以来、どこか楓に対して“幼なじみ”ではなく“異性”として意識し始め妙に緊張していた。

『こんなに頑張ってるんだもん。敬大だけには絶対夢を叶えて欲しいってあたしは願ってるんだ。だって敬大の夢が叶うのが昔からのあたしの夢だったし…ずっとずっと応援してるからね』

楓は少し淋しそうな表情を見せた。

『ありがとう楓、お前が応援してくれているならどんな不可能だって可能に出来るよ』

敬大はそう言って笑顔を見せた。

楓もその敬大の笑顔に笑顔で答えたが、その後黙り込んでいた。

少しの間沈黙が続いた後、楓がそっと口を開いた。

『ねぇ、敬大。あたしね、あたし今日蓮くんにプロポーズされたんだ』

楓のその言葉に敬大は驚いた。