『本当かよ!!敬大は良いのかよ?』

友也は驚きながら敬大に尋ねた。

『はあ?良いのかよって何だよ?』

『だって…敬大は楓ちゃんが好きだからレミさんと別れたんだろ?』

友也は考えながら言った。

『えっ?レミと別れたのは…俺がフラれたからだよ。っていうか、どうして俺が楓を好きだって思ったんだよ?』

敬大は戸惑いながら尋ねた。

『なんてゆーかな…初めて俺たちと楓ちゃんが会った時から、敬大は何故か楓ちゃんに対して冷たかったからさ。敬大って昔から好きな人には意地悪したり、冷たくするタイプだろ?』

友也は笑いながら言った。

『えー!!それが根拠かよ!!』

敬大は呆れ返った。

『そうだよ、それが根拠だよ。楓ちゃんの事好きじゃないのか?』

『んー…どうなんだろう。確かに俺にとって楓は必要な存在だし、かけがえのない…失いたくない大切な人ではあるけど…好きなのかどうかは…』

敬大は自分の本当の気持ちが分からず深く考え込んだ。