ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜

楓は目を閉じ、その光景を見れなかった。

恭吾の仲間たちも敬大の悲痛な叫び声に、目を閉じて敬大を見れなかった。

『これでもうギターはひけなくなったな敬大。ハッハハハ』

恭吾は高笑いした。

敬大は激痛のあまり声すら出ずに、もがいていた。

するとそんな所にパトカーのサイレンが聞こえて来た。

『お、おい…やばいぞ。逃げろ!!』

パトカーのサイレンを聞いた恭吾とその仲間たちは、慌てて逃げだそうと倉庫の扉を開けた。

するともうすでに数台のパトカーのライトが恭吾たちを照らし、数人の警察官が恭吾たちを捕まえた。

『敬大!!』

楓は敬大に駆け寄った。

『ぐっ…ぐあっ…』

敬大は左手に刺さっているナイフを右手でおもいっきり抜いた。

『敬大、大丈夫?』

楓は涙を流しながら敬大を心配した。

『ご…ごめんな楓。恐かっただろ?でももう大丈夫だから』

敬大は左手の激痛を我慢しながら、服の袖で楓の涙を優しく拭った。