『LINKですか?』

敬大が尋ねるとシンは笑みを浮かべた。

『そうそう、あの歌だよ。あの歌をレコーディングしようと思うんだが…どうだろう?』

『あの歌で良いんですか?』

敬大は少し不安な気がした。

『あの歌が良いんだ。繋がりを歌ったあの歌が…』

『わかりました』

敬大は了承した。

『じゃあ、上にレコーディングスタジオがあるから行くか。そろそろリョータのレコーディングも終わる頃だしな』

シンは自分の腕時計を見て言った。

そして二人はレコーディングスタジオへと向かった。

レコーディングスタジオに入ると、中ではリョータが新曲のレコーディングをしていた。

敬大はそんなリョータの姿をじっと見つめた。

『よし、リョータ終わりだ!!』

レコーディングスタッフが終わりを告げた。

『おっ!!』

リョータは敬大の姿に気付き、歩みよった。