その蓮の言葉を聞いたレミは、楓の事を気にするようにチラっと見た。

『なんか幸せそうで良かったよ、二人がさ』

敬大は二人が仲良さそうなのを見て喜んでいた。

『羨ましいだろ敬大』

蓮は笑って言った。

そんな会話が続いた後、敬大が突然席を立ち上がった。

『ちょっとトイレ行ってくる』

敬大は席を外し、トイレへと向かった。

『さーてと、じゃあ俺たちは何か乗り物でも乗ってこようか?』

蓮がそう言って楓の手を引っ張った。

『もう行くの?』

レミが立ち去ろうとする二人に尋ねた。

『“疾風ーハヤテー”にでも乗ってくるよ』

蓮がそう言うと楓は戸惑いを見せた。

『疾風?疾風って…あたしはちょっと…』

『えっ?どうして?』

蓮は楓に尋ねた。

『えーっと…その…』

楓はしどろもどろしながら答えた。