数週間が過ぎる頃、季節は秋から冬へと移り変わって行った。

敬大はミュージックバトルコンテストに向けて毎日のように練習をしていた。

『ふぅ〜、最近ギターと歌の練習ばっかりしてんな俺。ちょっと休憩』

敬大はギターを床に起き、ベッドに寝転がった。

『コンテストまで後1週間か…。たまにはストリートでもやって、見られる事にも慣れなきゃだな』

敬大はベッドから跳び起き、ギターをギターケースにしまい、ギターケースを背負ってアパートを出た。

『うう…寒いな。すっかり冬だなぁー』

敬大は白い息を零しながら、ストリートをする夜の駅前までやってきた。

『さてと…この辺で良いかなっと』

敬大は駅前の植木の石のブロックに座り、ギターを手に取った。

そして敬大は弦をはじきながら、チューニングし始めた。

『おっし!!バッチリ!!』

敬大は適当に曲を弾き始めた。