そして蓮は一人暮らしをしている自分の部屋へと帰った。

そして帰るなりベッドに倒れ込んだ。

そして蓮は自分の首から下げている指輪のついたネックレスを手に取った。

『母さん…今頃父さんと天国で仲良くやってるかな!?母さんの敵討ちに時間がかかってゴメンね。でも必ず…必ず敵をとるから…』

蓮はネックレスの指輪を見つめながらいつしか深い眠りに落ちていた。

その頃敬大は車椅子に乗って、病院の中をさ迷っていた。

『あー、この病院広すぎるんだよ』

敬大が必死に車椅子をこいでいると、突然背後から誰かが車椅子をそっと押してくれた。

敬大が振り向くとそこには院長がいた。

『君が敬大君だよね?』

院長は敬大に尋ねた。

『は、はい…』

『私は蓮の父親でこの病院の院長だよ』

キョトンとしている敬大に院長は自分の事を説明した。

『あ、蓮の…』

敬大は少し驚いた。