3日が過ぎた。

『あー!!病院ってなんて暇なんだよー』

敬大は入院生活に嫌気をさしていた。

『おい、おい。仕方ないだろ、ナイフで刺されたたんだから。まあでも、このままだと今週中には退院できそうだし、良かったな』

蓮はベッドの隣の椅子に座りながら参考書を片手に、敬大と話していた。

『蓮、お前勉強頑張ってるんだな』

敬大は蓮の見ている参考書をのぞき見た。

『ああ、もうすぐ試験があるからな』

『うわー、お前こんな訳のわからないもの見て、よく頭痛くならないよな?』

敬大は参考書の中を見ながら、難しそうな顔をした。

『こんなんで頭痛くなってたら、弁護士なんか目指せないだろ』

蓮はそう言いながら笑っていた。

『なあ、どうして蓮は弁護士を目指してるんだ?』

敬大はずっと疑問に思っていた事を尋ねた。

『弁護士って儲かる上に、モテるからな』

蓮は笑って言った。