敬大…

敬大…

敬大はふと目を開けた。

敬大が目を開けると、レミが敬太の手を握りしめていた。

『レ、レミ…』

敬大は、目を覚まして喜んでいるレミの顔を見た。

『こ、ここは…うっ!!』

敬大が病院のベッドから起き上がると、傷口が痛んだ。

『あー、ダメダメ。敬大はケガ人なんだからちゃんと寝てなきゃ』

レミはそう言って、敬大を横にさせた。

『あ、そっか…俺確かナイフで刺されて…。病院に運ばれたんだ…あっ!!祥乃は!?』

敬大は昨夜の事を全て思い出した。

『祥乃?…あー、敬大が助けた女の人ね…まさか敬大がスーパーモデルの橘 祥乃さんを助ける事になるなんてビックリだったよね。祥乃さんなら大丈夫だよ。仕事あるからさっき帰ったし…』

レミは説明してくれた。

『そうか…助かったのか。無事で良かった…』

敬大はひと安心した。