「…あいつら遅くね?」


「うん…」


「…」


夕飯の支度はすぐ終わり、友達にメールしたり本読んだりしながら、私はずっとキッチンにいた


トイレは2階にあるし、太久が上に上がってから夕方まで誰も下に降りて来なかった


でも18時にもなると、さすがにお腹が減ったみたいで、太久と一緒にみんな下に降りて来た


「ヤバいよなー、あの子モロ玉田のタイプじゃん、あいつ手早いしどっか連れこんだんじゃねーの?」


友達の一人が面白そうに笑みをこぼす


手が早い…?た…玉ちゃんがっ!?


「ヤるな~、やっぱさっきのゲームマジだったんだ」


もう一人の友達が爆笑してる


「…ゲームって、テニスの?」


「そうっスよ~、誰がどっち落とすか勝負して…ふがっ」


「お前なぁっ…」


初めに笑った子が男の子の口を慌てて塞ぐ