「ごめん…でも玉ちゃんってサチのタイプじゃないから大丈夫だよ、こんなこと位で二人が急接近しないってばー」


冗談ぽく笑う私に対し、太久の表情は和らぐことがない


「なんだよ…そーいう問題じゃねーじゃん、オレもう姉ちゃんの味方しねーから」


太久はそう言って、冷蔵庫から勝手にペットボトルを取り出すと、無言で階段をのぼって行った


私の味方しないって、どういうこと?


今まで味方してもらったことあったっけ…?


わけわかんない弟!


でもやっぱり太久の気持ちを無視した私が悪いよね…フォロー入れとくか


ダイニングテーブルに置いた携帯を手に取り、サチに電話をかけた