「はからいって何なのよ。一歩に払わせてどーするの?」


扉の向こうには、大きなトレーにデザートをたくさん乗せた従業員が立っていた


「うわっ、うまそ…」


トレーを見て太久が思わず叫ぶ


サチも扉の近くまで行き、従業員の持つトレーを物色する


「ちょっとどうすんのよ。これ、絶対高いよ!?一歩ごめん、うちで払うから後で請求して」


私が一歩に言うと、まぁいーんじゃねぇの?太久の誕生日だしって笑ってる


少しするとトレーを持った従業員の後に、大きな花束を抱えた人が後ろから続いて入って来た