「そりゃ、万里さんには一歩の気持ちは分からないですよね?大好きなお母さんが自分を選んで連れて行ってくれたんだから
残された方は…しかも何も告げずに出て行くなんて、ひど過ぎます…」
震える私の手に、万里さんがそっと触れた
「そうだね。私には一歩の気持ちは分からないかも。…でもね、母が家を出る前の晩、私聞いちゃったんだ
連れて行くなら万里を連れて行け…って。一歩は絶対渡さないって父親が怒鳴っててね…」
え…
その瞬間、それまで気丈だった、万里さんの表情が一気に崩れた
残された方は…しかも何も告げずに出て行くなんて、ひど過ぎます…」
震える私の手に、万里さんがそっと触れた
「そうだね。私には一歩の気持ちは分からないかも。…でもね、母が家を出る前の晩、私聞いちゃったんだ
連れて行くなら万里を連れて行け…って。一歩は絶対渡さないって父親が怒鳴っててね…」
え…
その瞬間、それまで気丈だった、万里さんの表情が一気に崩れた


