時は、花火大会の一週間前まで遡る




一度しか来た事のないこのお店


ここに来た所で、一歩のお姉さんに会える確証はない。そして、私の事も覚えてくれてないかも


ずっと…どうしようか迷ってた


…悩みぬいた結果、私はこのお店に足を運ぶ事にした


一歩はお姉さんに私の事をどういう風に話してるんだろ…


ううん。今、重要な事はそんな事じゃない


私は、怖じ気づきそうな自分を奮い立たせるかのように、首を横にブルブルと振った