言葉は重要じゃないって言ってた一歩だけど、昨日は何度も何度も私に大好きだって囁いてくれた


そのたびに私の身体は反応して、一歩の声に身を任せるだけで精一杯で、もう…何も考えられなかった


その後は、送ってもらって…帰った


何となく、家族と顔が合わせづらくて、お風呂入ってすぐ寝ちゃった


「あ、話してれば来たよ。鈴の王子さま」


サチの指差す方には、昨日より更に大人びて見える一歩がいた


もう放課後だから、高等部に出入りしていい時間帯だ


だから問題はないんだけど…


私の心の準備がまだできてない