このうちにはそういった類の物があまり見当たらなかった


家の中は、しん…として一歩と一緒なのに、その静けさがちょっと怖くも感じる


「誰もいね~から、びびんなくていーよ」


私がキョドってるのを見て、一歩がフッと笑う


「オレの部屋見たい?」


「うん…」


「オレん部屋、2階」


一歩は、玄関のそばにある階段をトントンのぼって行く


私も後ろをついてのぼると、のぼりきった右手に大きめの部屋があった


「適当に座ってていーよ、オレ下から飲み物取って来る」