笠谷くんは冗談ぽく笑うと、またいつものように私を励ましてくれた


「ひどい言い方~っ、私振られないから!しかも私の優先順位、部活より下?」


「あったりめ~じゃん。小遣いくれねーし、うちの姉貴より更に下っ!」


もう、本当に優しいんだ


「オレ、先教室戻ってるな。先生には上手く言っとくし」


「ありがとう」


ニッと笑うと、保健室の扉を勢い良く開けて出て行った


さて…と、私は真実を確かめなくちゃ


スカートのポケットから、携帯を出した