「おい、そこの学生!コソコソ喋んな」


はいぃっ


バレてたか


二人共、背筋がシャンと伸びる


しまいに男性は、おじさんの曖昧さに痺れをきらして、お好み焼きも食べずに帰って行った


「何あれ、感じわる~い。おじさんに全てを託すのが間違ってますよね?」


サチがニコッと微笑んでおじさんの前に座る


「間違ってるってひどくない?…仮にも占い師だよー」


「おいおい、お前さんたち二人共厳しいこと言うのぉ。ま…たまにあーいう奴が来るんじゃ


どっちの仕事に就いたら金持ちになるかとか、どの株を買えば明日儲かるかとかな


わしにも分かってれば、今頃、海外で女の子を囲ってギャンブル三昧じゃ」