「あ…お姉さま?お茶、飲む?コーヒーがいいかなぁ」


「太久が私にお茶入れてくれるの?気持ち悪い…」


「あのさ…お茶入れるから許して?」


太久がオドオドしながら私の機嫌を伺う


「許して?何を」


「すんませんっ!一歩に伝言頼まれてたのに、オレ姉ちゃんに電話すんの忘れてた。帰り際に連れに誘われてさ~、今もゲームいい所で」


太久、苦笑いしながら後ずさり


「ほんとゴメン。アイツ今日急に用事入ったみたいでさ、姉ちゃんに帰れないって連絡してって言われてたんだ」


ま…まじー?!そうなんだ。でも用事って…


怒る気力もなく、またあのタクシー乗り場の場面がフラッシュバックする