昼過ぎ、太久の友達が一人、二人と集まって来た


いつもなら一歩って早めに来るのに今日はまだ来てない


「ちはーっス」


玄関から声がする…この声は…太久の小学校からの友達の玉田くん(通称玉ちゃん)


この子は本当小さい頃からうちに出入りしてるから、私も気を遣わなくてすむ


昔から体も大きく、野球やってるからか髪型もずっと坊主で見た目も中身も変わらない


「うぃっス!鈴ちゃん今日晩飯作ってくれんの?オレ胃薬飲んで来たし」


ガハハと大口開け無邪気に笑う


「なら玉ちゃんのご飯、太久にあげるからいいよ」


「あっウソです、お姉さま」