くすぐったくて、思わず目を細める


「初めは泣かせてやろーと思ったけど、その倍…オレの前で笑顔にしてやろーと思った


ほら、そんな顔してるとまた止まんなくなるじゃん」


一歩はそっと顔を離すと、私の髪に触れる


「下降りる前にもっかいキスしていい?」


「誰か急に階段上がって来るかも、だからダメ!」


一歩を制したつもりが、逆効果だったみたい


「鈴に拒否権あると思ってんの?もうこれ、オレのもんだから」