━…莉緒Side…━ もう… なんでよ… 次から次へと流れ出る涙は止まることなく溢れだす。 ここは寮の中庭。 周りは自然があって誰にも見つからない。 莉緒はベンチに座っていた。 「……………」 突如聞こえてきた声。 涙はとまり、声に集中する。 誰かの話し声だ… 耳を澄まして声の聞こえる方に進む。 声からして2人だろうか。 声の高さからすると男。