アラキは、小さく頷いてまた言った。`…ごめん´



水枕と冷えピタを換えてから、熱を測ると37、5度。大分下がったけどまだ油断は出来ない。朝は、下がって夜また上がるって聞いた事がある。



「あの、お願いがあるんですけど…」



「何?」



「家に送って欲しいんですけど…」



「え?」



「これ以上、アユムさんに迷惑掛けたくないから」



「…わかった」



ゼリーと飲み物を袋に入れ、アラキに持たせアタシ達は車に乗り込んだ。