翔に優しく抱き締められたとき、本当は辛かった。
もう、翔のこと好きじゃないって…
自分に言い聞かせたから。
だから、私はあの時翔から離れて自分の部屋に戻ろうとしたんだ。
本当の自分の気持ちが出そうで…
溢れ出そうで怖かったんだ。
まーくんを嫌いになったわけじゃないんだ。
ただ、まーくんは翔の代わりになんて出来ないんだ。
まーくんは、まーくんで…翔は、翔なんだから。
私の心に空いた大きな穴を埋められるのは――
恋人のまーくんじゃない。
友達じゃない。
家族じゃない。
それは―――
【幼なじみ】渡辺翔
ただ、一人なんだ。
もう、翔のこと好きじゃないって…
自分に言い聞かせたから。
だから、私はあの時翔から離れて自分の部屋に戻ろうとしたんだ。
本当の自分の気持ちが出そうで…
溢れ出そうで怖かったんだ。
まーくんを嫌いになったわけじゃないんだ。
ただ、まーくんは翔の代わりになんて出来ないんだ。
まーくんは、まーくんで…翔は、翔なんだから。
私の心に空いた大きな穴を埋められるのは――
恋人のまーくんじゃない。
友達じゃない。
家族じゃない。
それは―――
【幼なじみ】渡辺翔
ただ、一人なんだ。